眼の知識 《老視》

 老視(ろうし)

老視とは、45歳頃より水晶体の弾力性が失われて(水晶体の硬化)近くを

見る為に必要な調節ができなくなった状態です。

 老視の症状

近見障害 近くが見づらくなる。

眼精疲労 近くを見る時に無理な調節をする為に眼の疲れがでます。

 正視と老視

45歳くらいで正視眼の人は、調節力を最大限働かせて明視

(ハッキリ見ることのできる)一番近い点(近点)は、

おおよそ30cm前後です。この調節力を単位で表すと

約3.3Dの調節力があると言えます。

調節力(D)=1÷近点距離(m)

しかし30cmのところにある新聞などを最大限の調節力を

使って見ているということは、相当無理をして見ているということになり、

たいへん目が疲れます。 そのため老眼鏡のレンズとして、

+0.75Dくらいの凸レンズを使えば、

調節力も3分の2ほど働かせればすみますので、

楽に新聞などを読むことが出来るようになります。